2026/10/20 10:21
外した腕時計をスマホの上に重ねたり、磁石で閉じるバッグに入れたり。いつもの置き方が、時計の進み・遅れに関係することがあります。大切なのは、身の回りの磁気源を知り、時計の仕様に合った扱い方を選ぶこと。購入前の確認から、毎日の保管までを整理します。
磁気はどこから来る?
日本時計協会は、スマートフォンなどのスピーカー、バッグの磁石部分、タブレットカバー、磁気健康製品などを身近な磁気源として挙げています。機器全体を一律に考えるより、磁石やスピーカーのある部分と時計を近づけない意識が役立ちます。[1]
例えば、充電中のスマホの上を時計の置き場にしない。バッグにしまうときは、磁石の留め具に触れる位置を避ける。机ではスピーカーのそばに時計を置きっぱなしにしない。まずは「外した後の定位置」を見直してみましょう。専用トレーを使うなら、トレー自体だけでなく周囲の小物にも目を向けてください。[1][2]
機械式とクオーツでは影響が違う
機械式時計は、内部の部品が磁気を帯びると、時間を刻む仕組みに影響が出て進みや遅れにつながることがあります。磁気源から離せば必ず元通り、とは限りません。精度が戻らない場合は、専門窓口で脱磁などの対応が必要になることがあります。[1][3]
針のあるアナログクオーツ時計では、針を動かすモーターが外部の磁気の影響を受け、止まりや時刻のずれが起こる場合があります。一般的には磁気源から離してから時刻を合わせ直しますが、症状が続く場合まで正常と決めつけないことが大切です。セイコーも、非常に強い磁気によって修理対応が必要になるまれな例を案内しています。[3][4]
購入時は「耐磁」の説明を確認
時計選びでは、見た目や駆動方式とあわせて、耐磁性能の記載と取扱説明書を確認しましょう。日本時計協会は、耐磁性能の表示例として「耐磁時計」「MAGNETIC RESISTANT」などを紹介しています。ただし、表示のある時計でも、どんな磁気源にも自由に密着させてよいという意味ではありません。[1]
「何センチ離せば安心?」と考えたくなりますが、時計と磁気源の組み合わせを確認せず、共通の安全距離を決めることは避けましょう。他社の説明書に書かれた距離や性能を、そのまま手持ちの時計に当てはめることもできません。購入候補の型番を伝え、メーカーや販売店に、そのモデルの扱い方を確認するのが確実です。
急に時刻がずれたら
まずは、スマホや磁石付き小物の近くに置いていなかったかを振り返り、磁気源から離します。いつから、どの程度ずれるのか、どこに置いていたかをメモしておくと、相談時に状況を伝えやすくなります。急な進み・遅れは磁気の影響の可能性がありますが、それだけで原因を断定はできません。[4]
自己流で磁気を抜こうとせず、取扱説明書を確認し、改善しない場合は販売店や修理窓口へ相談しましょう。方位磁石の針の動きだけで磁気帯びを判定する方法も、セイコーは検査に適さないと説明しています。[3]
毎日の対策は、時計を磁気源に重ねないことと、置き場を分けることから。Johnny Rogerを検討するときも、耐磁性能を推測せず、各モデルの仕様や案内を確認してください。
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参考資料
[1] 日本時計協会「耐磁性能」
https://www.jcwa.or.jp/time/knowledge/magnetic.html
[2] 日本時計協会「腕時計を保管する際の注意点を教えて」
https://www.jcwa.or.jp/support/qa/qa-3-01.html
[3] セイコーウオッチ「磁気」
https://www.seikowatches.com/jp-ja/customerservice/operation_care/gauss
[4] 日本時計協会「磁気の影響について教えて」
https://www.jcwa.or.jp/support/qa/qa-2-15.html
