2026/10/21 14:59


腕時計の商品説明で見かける「サファイアガラス」。傷に強そうだから、落としたりぶつけたりしても大丈夫、と考えていませんか。風防を選ぶときに分けて考えたいのが、表面の傷つきにくさと、衝撃を受けたときの破損です。素材名だけで「割れない時計」と判断せず、コーティングやモデルごとの注意事項まで確認しましょう。

サファイアガラスの魅力は、傷つきにくさ


風防は、文字板を覆う透明な部分です。サファイアガラスの特徴として、カシオはSHEENの公式ページで、人工サファイアの傷つきにくさを紹介しています。[1] 毎日目にする部分だからこそ、表面の状態を気にする人には注目したいポイントです。

ただし、「傷がつきにくい」という説明は、どんな使い方でも傷がつかないという約束ではありません。また、それだけで時計全体の耐衝撃性能を判断することもできません。購入前には、魅力を伝える短い言葉と、使用上の条件をセットで読むことが大切です。

傷に強いことと、割れないことは別


サファイアガラスを採用していても、破損の可能性をなくせるわけではありません。たとえば、セイコーのG300取扱説明書に掲載された、リング状のサファイアガラスを使うモデルについては、強い衝撃によってガラスが割れる可能性や、ひび・割れが生じた場合の交換について記載があります。[2]

これは特定モデルの説明であり、すべてのサファイア風防の割れやすさを比較する資料ではありません。それでも、「サファイアだから絶対に割れない」とは考えない理由になります。セイコーは一般的な取り扱いについても、硬いものへの衝突や落下が時計内部の不具合につながる場合があると案内しています。[3] 風防の素材に安心しすぎず、落下や強い衝撃を避けましょう。

コーティングは、素材と分けて確認


商品仕様には、ガラス材質とは別に、無反射コーティングなどの加工が記載されることがあります。たとえば、セイコーのSARF003は、材質がサファイア、加工が内面無反射コーティングと分けて表示されています。[4]

反射を抑えて文字板を見やすくする加工にも、取り扱いの注意があります。セイコーはスーパークリア コーティングについて、金属や砂、小石などで表面を強くこすると、コーティングに傷がつく場合があると説明しています。[5] この注意を全メーカーの加工へ一律に当てはめることはできませんが、コーティングも無傷を保証するものとは考えないようにしましょう。

購入前に確認したい三つの項目


一つ目は、検討している型番の風防素材。ブランド名だけで決めず、その商品の仕様欄を確認します。

二つ目は、コーティングの有無と内容。内面なのか両面なのか、どのような加工なのかを読み、記載がなければ販売店に確認しましょう。写真の透明感だけで加工の種類を決めつけないことも大切です。

三つ目は、取扱説明書の注意事項。使用できる場面や、お手入れ方法を確認します。セイコーの日常のお手入れ案内では、水分や汗、汚れを柔らかい布でこまめに拭き取ることが勧められています。[6] 実際のお手入れは、お持ちのモデルの説明書を優先してください。

まとめ:素材名の先まで読む


サファイアガラスの傷つきにくさは、風防選びの大切な判断材料です。一方で、割れないことや、コーティングまで傷がつかないことを意味しません。Johnny Rogerの時計を検討するときも、各モデルの素材・加工・取り扱いを確認し、わからない点は購入前に問い合わせると安心です。見た目と仕様の両方を確かめて、日々の使い方に合う一本を選びましょう。

Johnny Roger公式サイト

参考資料
[1] CASIO「SHEEN チタン シリーズ」

[2] SEIKO「G300 取扱説明書」

[3] SEIKO「衝撃・傷」

[4] SEIKO「SARF003 商品仕様」

[5] SEIKO「2023 SEIKO カタログ:スーパークリア コーティング」

[6] SEIKO「日ごろのお手入れ」